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2014.12/19 STAP細胞は本当に存在しないのか

昨日理研からSTAP細胞は存在しないというコメントが報道された。19日の今日報告会が開かれるそうだが、小保方氏は体調悪く欠席するという。

 

理研の報告では、小保方氏も再現できなかったことになっている。再現できなかったことが、そのまま存在しない、という結論になっている不自然さに違和感を持った。

 

彼女は幻を見ていたのか。バカンティー教授は彼女の実験結果の再現を見ているといっていたがそれは嘘だったのか。

 

彼女は今回の理研の結論に果たして満足しているのだろうか。今回の結果を彼女が認めているとしたら、この結末は、必ず再現してください、と言って他界した笹井氏があまりにも哀れである。

 

もしその存在を今でも信じているのならば、小保方氏は今回の理研の発表に関わらず、アンダーグラウンドでも構わないので、生涯をかけてSTAP細胞の実現に努力すべきである。

 

理研から存在しないと結論づけられた研究に対してその対立仮説を努力しても無意味、という意見があると思うが、本件は熱力学の永久機関と異なる状況だと感じている。それは彼女が存在すると結論付けたことに対して明確な否定論理が公開されていないからである。

 

また、植物の細胞でSTAP現象が現れ、なぜ動物の細胞でそれが観察されないのか、科学的に完璧な証明が今でも為されていないという。ただ、実験を行い、それが確認できないから、100%できない、という結論は、科学的方法論から間違いである。

 

再現実験ができなかったから、存在しないと結論づけているようにしか聞こえてこない。この結論の導き方が危ういのは、「存在することを示す実験」が成功した瞬間にまた結論がひっくり返る可能性があることだ。

 

科学で完璧に証明を展開できるのは否定証明だけ、と言ったのは哲学者イムレラカトシュだが、その完璧にできるはずの否定証明が、未だ完璧にできていないのである。

 

もし今回の発表が科学的に完璧な結論である、としたならば理研も大した人材が揃っていない。彼女の一つの実験を否定できただけの段階だからだ。

 

イムレラカトシュの「科学的方法論」という分厚く読めば必ず眠くなる哲学書を読んで頂きたい。最後まで読めば、現代の科学的方法と呼ばれた実験とそれにより導き出された結論の大半がいかに不完全であるか理解できるはずである。

 

科学が生まれる前の人類は技術で未来を切り開いてきた。それが科学という哲学が生まれて以来、それが水戸黄門の印籠がごとく扱いで人類はひれ伏し、技術開発を加速できた。しかし、それは20世紀までである。

 

iPS細胞のノーベル賞の成果がヒューマンプロセスによる技術で生まれたように、21世紀は再度技術的方法論を用いなければ新たなイノベーションを引き起こせないような状況である。

 

STAP細胞が本当に存在しない、という命題は科学的な真理として不完全と思われるので小保方氏よ頑張れ。完璧な否定証明が成されるまで、一生をかけて頑張る価値のあるテーマだと思う。再現良くできることを示せばそれであなたは人生の勝利者である。

 

これはノーベル賞とは異なる目標へのチャレンジだ。現代の科学の閉塞感を打ち破るために貴女に期待した多くの人たちへ誠実で真摯な科学者として応えるためのチャレンジである。まだあなたは理研の職員の身分が保障されてそれができる環境にある。ガンバレ!

 

ゴム会社で畑違いの高純度SiCの半導体事業が成功し現在も続いているように、心ない一部の人から嫌がらせや中傷を受けてもそれに耐え誠実で真摯に努力すれば必ず成功する。

 

カテゴリー : 一般

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